今月の詩
今年は丑(牛)年。慌てず騒がず、自分の信じる道を、一歩一歩力強く、大地を踏みしめ、人生を噛みしめながら、生きて行きたいものです。
願をかける
時代劇などを見ていると、「お百度参り」をしたり、不動明王に水にかけたりして、「願掛け」をする場面がよく出てきます。
「苦しいときの神頼み」とは言いますが、人間の心は弱い一面も持っており、「何かにすがる」ことによって、不安や苦しみから逃れたくなるものです。
そうした人間の弱さにつけ込んで、法外な金品を要求する「宗教まがいの商法」が、後を絶ちません。壺やら水晶やら置物やら、数えたらきりがありません。
しかし一方、「一念岩をも徹す」「一念天に通ず」という言葉もあります。「一心に思い込んで、ことを行えば、どんなに困難なことでも成し遂げられる」とか、「一つのことを全身全霊をあげて努力すれば、思いが天に通じて、どんなことでもやり遂げることができる」という意味です。
「お百度参り」とか「願掛け」は、「苦しいときの神頼み」かも知れませんが、しかし、それは「祈願の思いの強さ」が行動として表れたものです。
「不安や苦しみに立ち向かう」という、その心の強さが、その人の人生を切り開いていくことになるのでしょう。「お百度参り」「願掛け」によって、「思いや願いが成就する」ことも、実は、よくあります。
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